第12章 決意と覚悟
白川側
そのまま仕事場に行こうとして出入り口に向かうと
『どいてください』
仁「ヤじゃ」
仁王君が道を阻んだ
『今日は仕事の呼び出しを受けているので失礼します』
横を通り過ぎようとしたが
仁「行かせんて言ったじゃろ?」
捕まった
『はぁ』
こうなってしまったらこちらは動けない
いつもなら無理やり突破するが
今そんな事をやったら病院のベットに逆戻りだ
仁「今日は大人しいのう」
『そうですかな?』
少しだけ見上げると勝ち誇ったような笑みを浮かべている
首から少しだけ紐が見えた
『......』
失くしたと思っていたネックレス
仁王君はまだ持っていたのか
僕は自分が忘れた事に笑ってしまった
『クスッ』
仁「何を笑っておるんじゃ?」
『なんでもないですよ』
幸「とりあえず、話を聞くまでは帰さないかな?」
え、残業が......
黄「氷月!迎えに来たぜー!!」
入り口では雷地が呼んでいる
柳「お前は、青学の」
黄「え?なんか、マズい?」
『大分』
赤「仁王」
仁「なんじゃ?」
仁王君が振り返った隙に逃げた
仁「しまっ!」
走れないので雷地の術で逃走
一瞬で仕事場に着いた
今「うわっ!何処から来たんだよっ!」
『窓から』
指をさした
今「雷地か」
『出入り口付近で同級生に出待ちされました』
今「2人は?」
『さあ?』
仁王側
炎方に呼ばれて振り返った隙に氷月が逃げた
じゃが、普通に走って逃げたのではなく
仁「き、えた?」
黄「んじゃ!」
雷地は元気に手を振ると炎方と一緒に走って行った
丸「待てよぃ!」
ジャ「おい!」
ブンちゃんとジャッカルが追いかけて行った
幸「何固まってるんだい?仁王」
仁「い、いや」
そりゃー、今までそこにおったヤツが消えたら誰だって
丸「逃げられたぜぃ」
ジャ「アイツら、速いぞ」
帰ってきたようじゃ
切「当分、部活は駄目だって言われました」
柳「それは知っている」
赤也も戻ってきたようじゃ
幸「それじゃ、白川さんには逃げられたから帰ろうか」
真「そうだな」
とりあえず、平常心を忘れずに解散する事になった
平常心保ってられる方がおかしいぜよ