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仕事は幽霊退治

第10章 現在地


白川側

炎の神様から食らう一撃が重い

雷の神様はマスターを狙っている

マスターを守りつつ、炎を遮るのにも限度がある

香「氷月、力を開放しなさい」

『仰せのままに』

力を開放しようとした

だが、それは実行されなかった

香「何をしているの!白川!!」

『出来ません』

香「!?」

何故だ?

何故自分の力を解く事が出来ないのだ

炎の神と戦っていると

ある人物が気になってしょうがない

赤「よそ見すんな!」

炎の神が拳に炎を纏って殴ってくる

僕はそれを避ける

少しの間が開き、お互い睨み会う形になった

赤「お前、覚えてないのかよ?」

『何を?』

赤「さっきまで俺達と居ただろ!」

『僕はずっと香波の傍にいました』

目の前の神は地べたに手を付けて

その手を大きく天に挙げた

赤「蒼炎柱!」

僕の足元に術が展開された

『氷結界!』

避けるのが遅いのなら自分を守る結界を作ればいい

僕は自分の周りを囲む程度の大きさの結界を張った

だけど、向こうの方が力がある

『ッ!』

赤「いつまで持つかなッ!」

向こうの力が増す

結界が、保てない!

パリィン!

『うわっ!』

結界が破壊され吹き飛ばされる

地べたにうつ伏せになる状態になる

体が重い

顔を上げると神の顔が入った

赤「お前の力はそんなもんじゃないだろ」

『そんなのは知らない』

黄「まあ、氷月は1割しかないようだよ」

赤「通りで」

1割?

何をコイツらは言っているんだ

僕はいつだって本気

だけど、どこか物足りないって感じだ

香「どうしたのよ氷月!私を早く守りなさい!?」

主の声が響いた

僕は自分の体に鞭打って立ち上がる

赤「逃がさないぜ」

炎の神は僕に一撃を入れた

『ぐはぁ!』

そのまま壁まで吹っ飛ぶ

壁にずり落ちて座ってしまう

目を開けると打つったのは大勢の人間だ

その中でも気になっていた男がこちらに向かって来る

香波の命令で人間に手を出す事は出来ない

その男はしゃがんで僕を抱きしめた

仁「もう無理はせんでいい。お前さんの居場所は此処にある」

居場所......

僕の、居場所?

此処って、何処?

僕の居場所は!

仁「香波はお前さんの主でも何でもないんじゃ」
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