第7章 恋の策謀事件(下)
ミカエルの指示で3人は大きな旗を作り掲げた。
「アキレー!僕らはここにいるぞ。何度でもかかってこい!」
声を大きく張り上げて合図を送った。するとアキレーとワル3人が屋上にやってきた。
「お前はミカエル・・・!?さては私達を裏切ったな!」
アキレーはひどく憤慨した。
「俺はお前に復讐をしに来たのだ。この屈辱を受けてみよ。」
「何とでも言うがいいさ。サタン達、この奴らを取り押さえろ。」
アキレーの指示でケンタウロス達はワル3人に取り押さえられてしまった。
「おい、待てよ。」
ケンタウロスとディオは激しく抵抗したがウンディーネが”じっとしてなさい”と2人を促した。
「殺されたくないでしょう?」
「それはそうだけど・・・。」
ケンタウロス達が取り押さえられた時、光が放たれ屋上から森の中へと景色が変わっていた。
「ワル達、どきなさいよ!」
そこにガイア、ユニ、キューピッドが駆けつけに来てくれた。
「邪魔は無用だ!」
エリゴスが円陣魔法で2人と1匹を取り囲んだ。
「しまった!」
そしてアキレーとミカエルは必死に戦っている。
「ミカエル!」
サタンの腕の中でウンディーネは彼に声援を送った。
「何でミカエル様がこいつらと組んでるんですか?」
サタンは怒りに燃え、ウンディーネをきつく縄で縛った。
「痛い!離して。」
「アキレー様こいつらどうしましょう?」
アマイモンが自信たっぷりに聞いた。
「始末の方法はお前らに任せるがくれぐれも下手なことはするんじゃないぞ。残忍な方法を取れ。」
アキレーはミカエルと戦いながら叫んだ。
「殺されるの?」
ウンディーネが不安そうにつぶやいた。
「何をごちゃごちゃ言ってるんだ?」
ケンタウロス、ディオ、ウンディーネは森の奥へと連れて行かれた。
「どうしよう・・・このままじゃ。」
ガイアが嘆いたその時だ。
「ミカエル!私は君の仲間になろう。」
誰かが森の中に入ってきた。それは双子の男2人だ。2人はミカエルの剣を強化するべく協力したいと言ってきたのだ。
「お前らはマルファスとハルファス!?貴様ら・・・この私を裏切ろうなんていい度胸してるじゃねーか?」
そんな双子はアキレーの言葉に悪巧みの笑みを浮かべて円陣魔法を解いて見せたのだ。
「何!?」
魔法が解けるとガイア、ユニ,キューピッドが解き放たれた。
