第7章 恋の策謀事件(下)
悪魔達の実態がつかめないまま翌日になった。
「みんな、おはよう・・・あれ?ここは?」
ケンタウロスは寝ぼけているらしく辺りを見回した。
「やだわ。ケンタウロスったら、ここは悪魔のお城でしょう?昨日潜入したばかりじゃない。」
ウンディーネがクスリと笑った。
「そっか。」
ケンタウロスは思い出したのかウンディーネの言葉に頷いた。」
そして朝食を食べる前に3人で作戦会議を立てることにした。
「このままじゃ埓があかないわね。」
「うーん。」
しばらくみんなで考えていたが中々良い案が浮かばないのでウンディーネとディオでもう一度亡くなった2人の近くに手がかりはなかったのか思い出してみた。
「そう言えば・・・。」
ウンディーネが何か思い出したらしく服のポケットから1枚の紙切れを出した。
「これはアフロディティーのサンダルに入っていたのと同じの?」
ケンタウロスがウンディーネに聞いた。
「そうね。」
ウンディーネは紙切れに書いてある言葉を読み始めた。
「お前たちの行動は勘付いている!?どういうこと?」
ウンディーネはこの紙切れがアフロディティーの遺体があった場所に落ちていたと話したのだ。しかしこのメッセージとはなんだろうか?
「僕らの行動が全て知れ渡っているということなのだろうか?」
「なんだか怖いなあ。」
犯人は一体誰なのか?考えながら3人は食堂へと向かって行った。
そして食事の時も周りを見ながら食べていた。するとワル3人の横でヘファイストスと」ヘルメスが食事をしているのが目に付いた。
「なんであの2人が悪魔の城にいるんだよ?おかしくないか?」
ディオが2人に小声で言った。
「第一悪魔でない2人がなんで食事までしてるのかしら?」
そう言えば以前学校で、ヘファイストスがアキレーと話しているのをケンタウロスは見たと2人に言ったことがあった。もしかしてそれと何か関係があるのだろうか?みんなの心はますますモヤモヤしていくばかりであった。