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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第2章 “エース”を連れ戻せ


「東峰さん来なかったとしても、お前、絶対自分の事責めるなよ」
「!」
「って言っても、責めそうだけどな・・・・」
どこか溜息混じりにそう呟くと、影山さんは最後の一文字を書き終えた。影山さんは手にしていたチョークを私に渡すと踵を返した。私は慌てて彼の背に言葉を投げる。




「せ、責めないですッ!」
「ッ!」



影山さんの振り返った顔は驚愕に満ちていた。自然と口が動き、言葉が紡がれる。
「影山さんに言われたので、私、責めないです・・・!」
「・・・・・」
彼は呆然と目を見開いた硬直していたが、前触れ無く彼の口の端が僅かに釣り上がる。わ、笑った!でも怖っ!獰猛な笑みに一瞬肩が竦むが、その表情の奥底に、悪戯っぽさを含んでいる。影山さんは笑みを崩さず、満足気僅かに頷いて言葉を吐く。
「よし!なら良いんだ!」
「は、はいっ!」
獣の様な笑顔だが、私に少しでも親しみを持って見せてくれた笑顔なのだと感じた。思わず顔が綻びそうになるが、辛うじて抑えられた。
「あとな、心配しなくてももうすぐ東峰さんは来るだろ」
「? どうして分かるんですか・・・・?」
影山さんは視線を体育館の扉へ向ける。突然扉近くに居た日向が、手近な窓にヤモリの様に飛びついた。






「アサヒさんだぁッ!!!!」











「─────────ボゲ日向がお待ちかねだ」


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