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【ハイキュー!!】行け!烏野高校排球部

第7章 おかしな烏野高校排球部


「奥手だからってなめないで欲しいっス!!俺らにだっ瀬戸撫でるくらい出来ます!!」

西谷先輩の一言に皆が賛同し、私と主将の周りへと集まって来る。因みに東峰先輩、潔子先輩、月島さん、山口さん、鴨一兄さんは観戦中。
東峰先輩と山口さんは不安気に瞳を右往左往させ、潔子先輩は心配そうにオロオロしている。鴨一兄さんは意味在り気に真剣な眼差しを向けている。そして月島さんは退屈そうに欠伸を零している。このクールボーイめ。今夜日向とナウシカごっこする夢を見れば良い。日向ナウシカで月島さんベジテのお姫様で。

下らない事考えつつ、コソコソと主将達の側から離れ、鴨一兄さんの前へと立つ。兄さんの瞳はすぐさま私へと移り、何時もの笑みがそこに浮かぶ。私はふんと鼻を鳴らし、スッと息を吸い込む。
「あの!!」
大き目の声を張り上げた。すると、騒ぎはパッと止まり、私に注目が飛ぶ。騒ぎが更に拡大しそうなので、それを止める為である。そして、私の中での本題へと入る為でもね。



「そろそろ帰らないとマズいんじゃないの?ていうか、さっき帰ったんじゃなかったの?」
「え?何のこと?」
盛大にすっとぼけをかます兄さんを強く睨みつける。コイツ、分かってるくせに何のつもりだこの野郎。そんな睨み等どうでも良いというように他所へと視線を向ける。
「影山さんに弁当を渡して、出て行ったんじゃないの?体育館の扉開く音、聞こえたもの」
「あー。そーれかー」

わざとらしく両手を打ってにっこりと笑みを深める。悪意等微塵も感じられない笑顔の反面、演技臭い振りには強い悪意が滲んでいる。馬鹿にしまくりだ。その態度が気に食わないと主張せんばかりに腕を組んだ私を見詰め、鴨一兄さんは小首を傾げる。

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