第4章 フラグ回収は準2級
現在時刻は6時半
早くに起きすぎてしまったか
僕は目を擦って時計を眺めた
『取りあえず、着替えますか』
独り言を呟きながら学校に行く準備をした
(今日の帰りは遅くなってしまうかもしれないので、風呂掃除でもしてしまおう)
これは僕の日課である
いつもは学校から帰ってきてから洗っている
が、ここ最近は優真に任せっぱなしであった
今日くらいは洗わないといけないな
僕は制服に着替える前に私服に着替え風呂場へと向かった
風呂場につきズボンの裾を上げ、腕まくりをする
スポンジと石鹸を持ちそのままひたすらに風呂を磨く
10分くらい経ってから誰かがリビングへ入って行った
風呂掃除を終えた僕はリビングへ向かった
母「あら、氷月おはよう。早いわね」
『おはようございます。都美子さん、お風呂洗っておきました』
母「そんな、いいのに」
『いえ、仕事ですから。それに最近は優真に任せっぱなしでしたから、もうそろそろ自分でやらなければいけないと思ったまでです』
母「フフ、良い子に育ってくれて嬉しいわ」
『?そうでしょうか?』
僕は自分が良い子だなんて思ったことは微塵もない
だけど、僕を育ててくれた親に感謝したいだけだ
母「お腹空いたでしょう?すぐに朝食にしますからね」
『わかりました』
都美子さんは台所へ入って行った
僕はそれを見て自分の部屋へと戻って行った
『今年は早く終わるといいですね......』
僕は自室に飾ってあるカレンダーに向かって言った
上風「梅雨の事か?」
自室の扉にもたれている優真が言う
『勿論です』
そこに優真が居るのは知っていた
上風「お前、梅雨の時期は嫌いだもんな」
『はい』
優真は心配そうな顔をしている
『そんない心配な顔をしないでください。4日間までなら耐えられます』
上風「本当に持つのか?」
『では、言葉を変えましょう。持たせます』
母「朝ごはんが出来たよー!」
母はリビングの入り口で叫んでいる
『では、朝食に行きましょう』
上風「朝メッシ~♪」
『本当にご飯が好きですね』
上風「あったりめーよ!」
父「朝っぱらから元気だな、フワワワ~」