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古きパートナー

第14章 冬休み


仁王側

幸「抜け駆けはよくないよね?仁王」

柳生「あなたと言う方は...」

父「なんだ恋人じゃなかったのかー」

上風「なんでつまらんように言うんだよ」

あのまま抱いておったら幸村達が帰ってきて都美子さんまで一緒じゃた

氷月は何事もなかったかのように離れると

都美子さんと大浴場へと行ってしまった

父「仁王君、後で大浴場へと行かないかい?君だけ行ってないだろ?」

仁「ええんか?」

上風「父さんは此処の大浴場が好きなんだよ」

父「まあ、入るのは一番最後で風呂掃除付きだけどね」

仁「行くナリ」

柳「こんな事は体験できないからな、俺も構わないだろうか?」

父「俺は何人でもいいよ」

幸「なら皆で行こうか。そうしたら早いしね」

上風「わーい、今年から風呂掃除が楽になるー」

父「女子風呂もやるからね」

「「......」」

上風「え、何々。なんか問題ある?」

丸「いや、女子風呂だろ!?」

父「大丈夫、風呂が終わって中の客が出てからやるから」

ジャ「それでもな...」

柳生「そうですね」

真「ウ、ウム...」

上風「大丈夫、女子風呂は氷月が先に磨いてくれるから」

切「あ、フラグッスね」

仁「フラグじゃな」

丸「フラグだろぃ」

コタツの前でみかんの入った籠を回しながら話すスタイルらしい

さっきから優真と誠さんの前には皮の山が出来ておる

父「そうだ今だから聞くけど、マジシャンって知ってるかい?」

切「ゲッホゲッホ!!」

丸「汚っ!」

みかんを口に放り込んだ赤也がむせたナリ

真「そのくらいは知ってる」

父「じゃあ、誰かも知ってるよね?」

「「......」」

父「責める訳じゃないよ、寧ろ感謝したいんだよね」

幸「感謝?」

父「小学生の時も中学生の時も虐められていてね、君達みたいに話す事の出来る関係を持った事がないんだ」

ジャ「アリィは?」

父「...そこまで話してたなんてな。アリィは例外だよ。目の前で死んだショックによって心が崩壊し、テニスを捨てた。けど優真がテニスを教えてくれとせがむと震える体を押さえてラケットを握ったんだよ」

上風「氷月はあの夏の大会でラケットをしっかりと握る事が出来たんだよ」
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