第7章 これが恋。[ドルイット]
ガシッと抱き締めるようにして、
「君が無事でよかったよ…
何もされてないかい?」
と言って強く
ひき止めるリアン。
私は
『離し…っ、
アレイスト…ッ!!』
と手を伸ばす
「っ、
必ずっ、必ず迎えに行くから!!」
ドルイット子爵も
手を伸ばした。
私たち二人は
結ばれるときを
待つ選択をした。
**
それから、
私は
リアンとの正式な離婚をし、
彼の体罰で、多額の慰謝料を
勝ち取り
実家の経営資金にした。
ドルイット子爵も、
再び保釈金を積んで釈放された。
再会の機会はそれから
少しして訪れた。
それは、
沢山の貴族が集まるパーティー。
完治した脚を優雅に操り
沢山の男を虜にした。
「おぉ、なんと美しい…姫君。
私と一緒に
踊っていただけませんか?」
そう言って
仮面をつけて
手の甲にキスをする
彼に
抱きついて仮面をとる私。
『会いたかった…
アレイスト…///』
「私もだよ、駒鳥……
いや、…//」
軽々と私を抱き抱え
ダンス会場の
真ん中へ連れていき
二人で空いた時間を
埋めるように
踊る。
いつの間にか
パーティー会場にいた貴族たちが
皆、私たちをみていた。
『どうしよう、
みんなが見てる…』
「君の美しさに…
みとれているんだよ…」
耳元でそっと
囁く彼。
『ちがうよ…っ、///』
再び会うことが嬉しくて
舞い上がっている私と彼。
二人はパーティーが、終わるまで
踊りあかした。