第6章 夏合宿
そんなこんなで私と涼太は
近くのデパートにやってきた。
兄妹だから水着姿を見られても
構わないんだけど、
涼太は気にするらしく、
試着した姿は見ないと言っていた。
もともと涼太はずっとモデルを
やっていることもあり、
ファッションセンスがいい。
それに比べて私はセンスがないから
水着は一緒に選んでくれることになった。
「涼太、これは?」
私が涼太に見せたのは
ワンピース型の水着。
ピンクを基調としていて
可愛いデザインとなっている。
「兄としてはそんな水着が
嬉しんだけど、青峰っちが…」