第6章 夏合宿
涼音SIDE
「涼音、あれどこか知らないー?」
「あ、それなら…」
涼太がバスケ部に入り
2ヵ月が経った頃。
夏休みの合宿に向けての準備で
私と涼太は前日にあれこれと
準備をしている。
いくら兄だからといって
初めての合宿の準備、
ちょっと心配なんだよね…
「って、ああ!」
私そーいや…
「え、どーしたの!?」
「涼太、水着は?」
「え!?なんで水着がいるの?」
私は事前にもらった
準備物などがかかれてある
紙を指しながら言った。
「ここ、最終日だけ空白でしょ?」
「あ、ほんとだ!」
「実はね、毎年、合宿の最終日に
みんなで合宿所の近くにある
海で遊ぶの!一応、合宿だから
準備物には書いてないんだけど
持ってかなくちゃ!」
「俺、水着なんて持ってないよ!?」
あたふたと涼太は答えた。
「よし、買いに行こう」