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花より男子 〜つくしの従姉妹の物語〜

第4章 衝突


それからあの2人がどうしたかは知らない。
波打ち際を歩いて木陰を見つけて座ってた。
木陰は気持ちいいな。
海もとてもきれい。

道明寺さんが悪い人じゃないのはわかる。
本当につくしが好きなんだろうな。
だからつくしをいつも構って、気持ちの表現が上手くないから言い合いになってる。
つくしは…花沢さんのことがまだ好きなのもあるのかな。
だって今は花沢さんも一緒だもんね。
揺れるよね。

木陰が気持ちよくて少しウトウトしてしまったみたい。
気づくと陽が傾き始めていた。
そろそろ夕食かな?
戻らないとみなさんに心配かけるよね。

ううーんと伸びをしてると、砂を踏みしめて近づいてくる足音が聞こえる。
つくしかな?と振り返ると道明寺さんだった。

陽「あ、道明寺さん…。」
道「よっ沢井。ここ、いいか?」
道明寺さんが隣に座った。
近すぎるなあ。なんかドキッとしてしまった。

陽「あ、はい。つくしは?話できました?」
道「いや、結局、話にはならなかった。
あいつも部屋をでてってどこいったのかよくわからねえ。
こことは反対の浜の方に行ったのかな。」

陽「つくしったら。素直になればいいのにね。
帰ったら私から話してみます。」
道「いや、もういい。
あいつはやっぱり類の方が気になるんだと思う。
ここで真剣に話ができれば、牧野に俺の気持ちが伝わるかと思ってたけど。
まあ、しょうがねえよな。
最初あいつに無茶苦茶したのは俺だし。」

道明寺さんの顔、ちょっと悲しそう。
そんな顔を見てると胸がギュッと締め付けられた。
何これ?どうしたの?私?
てかこの人はなんでこんな話を私にしてるんだろう。
プライドの高そうな人なのに。

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