第1章 ずっと待つ・・・いつまでも【アリババ】
「じゃあね・・・元気でね!」
「あぁ。お前も、元気にしてろよ!」
バルバッドとどっかの境界線
私は、愛するアリババと別れ、忘れないように生き、彼を待つことにした
「約束。忘れんなよ!」
「アリババもね!」
「ああ!!」
「あらまぁ!!エインちゃん!おかえり」
「エイン!!!良かった、良かった、無事で!!」
「ただいま、おばあちゃん、お母さん」
「エイン・・・無事だったんだな。良かった」
「ヤパロ・・・うん」
「エイン。お前がいなくなって初めて分かった。俺にはお前が必要だ!!」
「ヤパロ・・・ごめん」
「・・・やっぱ、だめだよ、な・・・こんな、好きな女一人、助けるために未知の世界へ出ていく勇気がない男なんてー」
「違うの、ヤパロ!!」
「え・・・」
「他に、好きな・・・ううん。愛している人がいるの。だからごめんなさい」
「謝んなよ・・・そいつは誰なんだ?」
私は、歩いてきた方角を見つめる
彼も、こちらを見つめているて信じて・・・
「彼は金の野原を駆ける、何よりも強い馬。例え、彼の周りに闇があったとしても、彼の光でみな消えてしまうわ」
「・・・あーあー!!負けたよ!ほんとにそいつのこと好きなんだな」
「うん」
私は
ずっと待つ
いつかきっと迎えに来る
彼を信じて