第5章 第二章
「おい」
・・・この声は青峰くんだ。
嬉しいことがあったばっかりなのに、、。
私は内心ため息をつきながら青峰くんの方を見た。
「・・・」
私は、話すようがないのでなにも言わなかった。
「昼休み、屋上来いよ」
「なんで?」
「お前っ!」
青峰くんはきれたのか、私の胸ぐらをつかんだ。
私の背が小さいせいか私の体は軽々と持ち上がった。
浮いてるんですけど?
しかも、苦しい。
「・・・」
「なんか、言えよ」
青峰くんは、私を睨んだ。
「昼休みに屋上に行けばいんでしょ?
一回言ってることぐらいちゃんと聞こえてますよ」
私は少し冷たく微笑みながらそう言うと、青峰くんは私を殴った。
ガッ!
ガターン!!
私が殴られたひょうしに廊下にあった机に体をぶつけて机がたおれた。
「いった・・・」
私は、頬をおさえながらゆっくりと立ち上がった。
「お前のことますます「嫌いになった?」
私はなんとなく先の言葉がわかったから言ってやった。
「私もあんたのこと、嫌いだから大丈夫だよ」
私がいつものように笑って言うと、青峰くんはどう反応したらいいか困っていた。
しかも、いつのまにか青峰くんの後ろにはバスケ部のレギュラーの人たちがたっていた。
他にも教室からは男子が顔をのぞかせてこちらを見ていた。
それを不自然に思ったのか、先生が、
「お前ら、なにやってるんだー」
とこちらを見て聞いてきた。
「・・・」
青峰くんは、なにも言わずに先生を見ていた。
周りの男子はすばやく席についた。
男子っていがいとビビりなんだ、、。
先生のことぐちぐち言っといてよくやるね。
「いや、ちょっと私が廊下にあるこの机につまずいてこけちゃったんですよー」
私は、先生に笑いながら答えた。
できるだけ、先生には知られたくないし。
それは、私をいじめている人たち全員が思ってることだろうし。
「それならいいが。
それより、早く教室はいれよー」
先生はそう言うと教室に入って行った。
「じゃぁ、また、昼休みに」
私は、小さく微笑むと教室に入った。
教室に入ると女の子たちが私のところに来ようとしたけど、私は笑って「大丈夫」と言うと自分たちの席に戻って行った。