第7章 アリババと花冠を作ってみる!【甘?】
日が暮れて過ごしやすくなった王宮内…
夕暮れ時の中、王宮を歩いていたら花に囲まれたアリババくんを発見した。
『おーい、アリババくん。』
アリ「あ、レイ!どうしたんだよ?」
眩しい笑顔で問いかけるアリババくん。
オレンジ色の背景に、蜂蜜色の髪が溶けそうなくらい綺麗に輝いて見えた。
『いや、アリババくんこんなとこで何してるのかなと思ってさ。』
色とりどりの花畑に入って彼に近づいてみると、優しくて甘い花の香りがする。
アリババくんの手元を見てみると、指の間からピンクの花が顔を覗かせていた。
…花で何か作ってるのかな?
アリ「あ!えと、これは花冠なんだ!」
『…花冠?』
「そうそう!」と頷くアリババくん。
花冠…何でまたそんな物を…?
疑問が顔に出ていたのか、アリババくんは照れくさそうに頭を掻くと言葉を続ける。
アリ「…まぁ…プレゼントなんだけどな…」
『そっか(女の子かな?)…ねぇ、それ私にも教えてよ!』
アリ「えっ?…レイも誰かにプレゼントすんのか?」
まーね。
曖昧に答えてアリババくんの手元を覗き見るけど、どこがどうなっているのかサッパリだ。
アリ「まず、好きな花を手に取って。」
『…ん、これかな?』
アリ「それじゃ、こう持って…」
アリババくんの上手な教え方のおかげで、どんどん手の中に花冠が形作られていく。
…
アリ「…で、コレをココに通すと完成!」
『おぉ!』
手にある花冠を見つめる。
アリババくんのと見比べてみると、形は少し歪んでいるし、ごちゃごちゃしているように見える。
アリ「初めて作ったんだよな?凄く上手いじゃねーか!」
『…そうかなぁ…うーん…。』
隣の芝生は青く見えるとはよく言ったもので、どう見てもアリババくんの作った花冠の方が上手だし、綺麗。
形を整えていくつか花を通すと、少しはマシになった気がした。
『うん…まぁこれで良いかな?』
アリ「すっげー上手いよ!俺、初めてやった時はグチャグチャになったんだ。」
『えぇー?アリババくん、器用そうなのにね?』
ふっと暗い、悩んだような顔をしたアリババくん…俯くと、小さな声。
アリ「…そんなこと…ねーと思うぜ。」
『…アリババくん?』
気付いたように顔を上げると、アリババくんは何でもなかったみたいに明るい笑顔になった。
