第1章 アラジンと空中散歩してみる!【ほのぼの】
アラ「…どうだい?レイさん…楽しいかい?」
『…え?どうして?凄く楽しいよ!』
夕日のオレンジがゆっくり空の青を包んでいく。
アラジンは、空と同じ青い三つ編みを揺らすと、こちらを心配そうな顔で見据えていた。
アラ「…レイさん、最近元気なかったでしょう?ため息ばかりついていたし…何かできないかなって、思ったんだ。」
『…アラジン……ありがとう…!すごく元気出たし、楽しいよ!』
ぱあっと花が咲いた様に笑顔になると、飛びついて来るアラジン。
アラ「そうかい!よかったよ…アリババくんとモルさんもすっごく心配していたんだよ?」
『心配かけちゃってごめんね…でも、もう大丈夫!…アラジンのおかげたよ?』
ぎゅうぎゅう抱きついてくるアラジン。
…ちょっと苦しいかも…?
アラ「うふふっレイさんの体…柔らかいねぇ…ふわふわだぁ…」
…それ、太ってるって言いたいの…?泣
感傷に浸っていると、夕日がちょうど空と海の境目に溶けているところだった。
『あっ!?もうこんな時間!戻らないと!』
アラ「え!?本当だ!急がないとね……レイさん、ターバンの端を掴んで!」
『え?!こ、こう?』
両手にぎゅっと力を込めて握る。
何か…嫌な予感しかしないんですが…!
アラ「そう!そのまま離さないでね…?」
『う、うん…?』
途端に急降下するターバン…
風を切りながら落ちていく途中、内臓が浮くような気持ち悪い感覚が頭の中を支配する。
『きゃあぁぁあぁあ!!』
アラ「うわーい!」
速度が下がり、地面まで戻ると嬉々としたアラジンが楽しそうに隣ではしゃいでいる。
アラ「とっても楽しかったねぇ!」
『そ…うだね…。』
アラ「…大丈夫かい?レイさん…」
『…無理かも…』
気持ち悪さを和らげるために、パタリとターバンの上に倒れ込む。
アラ「うわぁ!レイさん!?」
地面にターバンが乗ると、アラジンが焦ったように駆け寄ってくる。
アラ「い、急いでヤムさんを呼んでくるから、動かないでね!」
慌てて走りだすアラジンを見送ると、仰向けになって空を見上げた。
幾分かスッキリした気分で見上げた空は…とっても綺麗に見えた。
…かくしてアラジンとの空中散歩は幕を閉じたのだった…。
→ねくすとあとがき。