第1章 アラジンと空中散歩してみる!【ほのぼの】
~アラジンと空中散歩~
ここはシンドリア。
まだまだ暑い時期が続いてはいるが、さすがに夕方は少し肌寒い。
オレンジ色が広がっている空を、気分転換の為に見上げていた。
ふと噴水のある広場に目をやると、ちょうどアラジン達が中央市場から帰って来たところだった。
アリババ、モルジアナと別れると、こちらに気づいたのか手を振りながら走ってくる。
アラ「レイさーん!」
『アラジン、どうしたの?アリババくんたちは?』
アラ「うん、アリババくんとモルさんは、この後用事があるって。」
ニコニコ笑うアラジン。
彼は思いついたように手を打つと、こっちに向かって満面の笑顔を綻ばせる。
アラ「そうだ!まだ食事までは時間あるよね!」
『うん、確かに結構時間あるね。』
じゃあさ!
と、屈託のない笑顔でアラジンは言った。
アラ「それまで空中散歩しようよ!」
『…。へ?』
急にどうしたのか、そんな提案をされてなんと言うか、どう反応したらいいか分からない。
アラ「嫌かい?」
『全然!私でいいならぜひ!』
そう答えると、うわーい!と飛びつくアラジン。
思わず仰け反ったが、しっかりと受け止めた。
早速ターバンを広げたアラジンは、先に載ると手を差し出した。
アラ「乗って!」
『う、うん』
今更だが、妙に不安になる。
そりゃあ空飛ぶ絨毯(ターバン)に乗るのなんて初めてだから、自分の重さで落ちてしまうんじゃないかと…
若干怖気づく。
アラ「大丈夫さ!僕を信じて!」
その一言に押されて、ふわり
乗ってみる。
何だか不思議な感じだ。
アラ「さあ、行こうか!」
『わっ…』
ゆらゆら動き出すターバンは、徐々に速度を上げながら上昇。
アラ「さっきいたのは王宮だよねぇ。あそこが中央市場、あっちが市街地で…あの辺りが港だね…あ!あっちには森があったよね!」
言われて下を覗きみると、シンドリア全体が一望できた。
『ホントだ!ここからならよく見えるね!』
アラ「…レイさんはどこか行きたい場所はあるかい?」
『うーん…シンドリアはどこも素敵だけど、見たことある所が多いし、このまま空を飛んでみたいな!』
アラ「お安い御用さ!少し範囲は限られるけど…ヤムさんの結界から出ない程度に楽しもう!」