第27章 夜
ドアを押さえてる彼を私は強く睨みつけた
「離して、私は貴方と話す事は一切ないの!」
そんな私に彼は言った
「じゃあ、こんなにお前が苦しんでるのに、アイツは何をしてる?そんなお前も知ってるか?」
その彼の言葉を聞いて、私は今日のおでこのでこぴんを思いだした
私にした後に自分にした丸山さんを
私は彼に告げた、ハッキリとした口調で
「もしかしたら、今 丸山さんも何かで苦しんでるかも知れない、でもそれは私には分からない...」
彼は驚いて私に聞いた
「何が言いたいねん」
唖然としてる彼に私は言った
「苦しいのは私だけじゃないの...私と丸山さんは同じように苦しいし、同じように苦しめたからでこぴんしてるの...」
彼は意味が分からないで困った顔をした
私は自分の言った言葉に答えが見えた
そう私たちは一緒だった
丸山さんといつも....
私は小さく笑った
何でこんな事を忘れてたんだろ
「お願い、帰って...、
私は丸山さんを愛してるの
誰に何を言われても
それは丸山さんが芸能人だからとかじゃなくて
一人の人として愛してるの..」
私のその言葉を聞いて彼は、ドアを持ってた手を離した
「ごめんね、この気持ちは本気だから...」
そう彼に告げると私は静かに彼を外に残し、ドアを閉めた
私はドアを背にして考えた
丸山さんはきっと気にしてるだろなぁ...
約束を守れずに、私より落ち込んでるだろな
誰よりも繊細で
誰よりも優しい人だから
人一倍傷ついてるのに
人を思いやる人
私は部屋に入り、スマホをとった
そして、丸山さんにメッセジーを送った
<<先輩の付き合いも大切な仕事ですよね、仕事を大切にしないヤツはもう会いませんからね、覚悟しててくださいよ(笑)>>
私は送信を送って笑ってた
自分の気持ちのゴミ箱を見て
自分勝手の思いに....
今までの私は、恋に恋してただけだった
手に入れた恋を必死で掴んでただけだった
私はそんな自分に恥ずかしかった
そう思い、ゴミ箱の思いを見つめていた