第27章 夜
私は、部屋に戻り急いで片付けをした
そして丸山さんにご馳走を作って待っていた
ドキドキしながら、スマホに連絡が来るのを
今か今かと待っていた
すると、日付が変わるかかわらないかの時間に私のスマホが鳴った
丸山さんだった喜んで見た、私の顔色が変わった
<<がんちゃん、本当にごめんね...先輩に飲みに誘われたから部屋に行くの朝方になるかも...>>
私はその文字を見て仕方ないと思った
自分の気持ちを押し込めて
<<私の事は気にしないで下さい、大丈夫なんで>>
文字を送った大きなため息と一緒に
そして、テーブルにスマホを置いて、自分の作った料理を見た
さて、これをどうしょう...
ため息をつきながら、皿のおかずをゴミ箱に入れていく
止まる事のない涙と一緒に
また一つおかずをゴミ箱に入れ、涙を拭く
私は考えた
なぜ、こうも上手くいかないだろ?
本当なら幸せなはずなのに....
これはアイドルと恋をしてるからなのかなぁ..
丸山さんと付き合ってると、ずっとこうなのかなぁ?
私はそれを耐えなきゃならないのかなぁ?
私は涙を流しながら、ゴミ箱に入った私の思いを見た
丸山さんと一緒にいたいなら強くならなきゃ
こんな事ぐらい平気で笑える私にならなきゃ
私は一人で泣いて一人で決意していたのでした
その時に私の部屋のブザーが鳴った
私はもしかして、丸山さんかと思い急いでドアを開けると、アイツが立っていたのでした
「な、何しに来たの!」
私は冷たく言った
すると彼は私の真っ赤な目を見て驚いた顔をした
「どうしたんや?」
私は彼に優しくされても嬉しくないから、冷たくなっていた
「貴方には関係ないから....」
その言葉に彼は、私の腕を強く握った
「だから、言ったやん、芸能人に恋したら辛いって...
俺やったら、そうやって泣かんでいいのに」
私の胸に痛みが走った
芸能人に恋したから、こんなに辛いの?
違う、それは違う...
私の頭は必死に否定してた
「ねぇ、帰って...」
私は彼の腕を振りほどきドアを閉めようとした
その瞬間に彼はドアを押さえた