第23章 バカオンナ
あれから数日経った。
俺たちはすでにログが溜まったのを確認次第出港。
慌ただしくあの島を去ったわけだ。
そんなことは別に珍しいことではない。
時と場合によっちゃよくあることだった。
しかし、今回は慌ただしく出港したあとも、クルーの空気は依然沈んだまま…。
原因はとっくに分かり切っている。
「キャプテン…トウカ、まだ目を覚まさないの…?」
まるで申し合わせたかの様に誰も聞かなかった事を、ベポがボソリと口にしたのはまさに3日目の事だった。
「…さぁな。」
答えれば、ベポは目に見えて落ち込む。
あの島で起こった気が、あいつのモノであると知るのは俺と、コックだけ。
あの時、あいつは自分がこの事態を引き起こしたのだと言う旨を話したあと、まるで糸が切れた操り人形のようにその場に倒れてしまった。
まさに、グニャリと言う音が聞こえるように、倒れた。