第11章 ジュンノウタイサク
やっぱり、船長さんの方が立場は上なんだ…。
そんな事を考えていると不機嫌そうな顔の船長さんの視線がこちらへと定められる。
「お前はこのペンギンからこの世界に必要なことを教われ。」
また見抜かれてたのかなと考えつつ
「はい、よろしくお願いします。」
返事をすれば、ペンギンさんから短い返事が返される。
「早速だ。まずは文字を教えておけ。それが一番先だ。」
「わかった。」
「俺は部屋に戻る。」
「ああ。じゃあ俺も必要なものを取りに行く。」
交渉成立した瞬間にトントン拍子に話が進む。
この船に乗ってからこんな事ばかりだ。
去って行った船長さんを視線で見送り、ペンギンさんはこちらに視線を戻した。
「こんなに簡単に決まったはいいが…今からできそうか?」
優しい声でそう気遣われて、思わず笑みを浮かべた。
「はい、たくさん寝ましたので。」
「そうか。だったらいい。少し待て。」
「はい。」
その日から、私はペンギンさんの時間がある時にこの世界について学ぶことになった。