第11章 ジュンノウタイサク
あれは何という食べ物だったのだろうか、みた事のない食べ物だった。
スープであるのは間違い無いのだが、はじめて食べた。
改めて思う。
私は、この世界の事を知らなさすぎる。
今しがた手にとってみたこの図鑑だって英語表記。
英語を常に使っていない者として、これを読み解くのは辛い…。
この世界に私はちゃんと順応できるのだろうか…?
そんな不安感にかられていると、私の寝ている部屋のドアがいきなり開いた。
「あ、船長さん。ごちそうさまでした。」
思わぬ来客に慌てて言えば、気の無い返事が返される。
「ああ。ところでお前、文字が読めてないな?」
図鑑に手を載せたままの私に鋭く問われると、私はわずかに肩を上げた。
私、この世界の文字が読めないこと言ってない…。
「なぜそれを?」
「ベポから本を開いて変な顔をしてるお前を見にきたら察した。」
「なるほど…。」
答えを求めればそう返される。
本当にこの人は頭がよくきれる人だなぁと思わず感心してしまった。
「感心している場合か。それじゃこの世界に適応できない、お前がこの世界のことでわからないことが思ったより多いな…。」
「そうですね。」
同意しながら気になる。
この人は心を読む事ができるのだろうか…?
私の顔に出過ぎ?
別の事で悶々と悩んでいると、
「ペンギンにでも見せるか…?少し待て。」
そう言い残して船長さんは部屋を出て行った。