第7章 コノセカイ
あの尋問かなにかわからない事情徴収の後、診察を経て今に至る。
治療器具やらなにやらを片付けた船長さんが、長いため息をついた。
「この傷は全部あの野郎どもが…?」
やはり重傷だったらしい。
船長さんの反応がそう言っているし、何にしても、一番私がそう感じている。
「…はい。」
それ以外にもちろん見覚えもないため、素直に答えると、同じテンポで船長さんの口から長いため息が漏れた。
「お前の神様とやらは守ってくれねぇのか?」
呆れたようにそう言われると、反論できない。
「守る力は、致命傷にならないと使えなくて…。」
多分、人間がこれ以上は限界だと言うところでとどめてくれるものの、治癒はしてくれない旨を話すと、彼はまるでお決まりのようにため息。
「…なんだそりゃ。なんのための力だ。」
「…元々は自分のためのものじゃないんです。自然を守るためのものなので…。」
彼の言う事も最もだなと思いながら、私はふとグランドラインと言う言葉が気になった。
「ふん。それでお前は何の巫」
「グランドラインと言うのは、何を指すのですか?」
「は?」
あまりに唐突に問い出したからなのか、彼からいきなり不機嫌なオーラを感じた。
そう言えば、何か言おうとしていた気がしないでもないが、果たしてなんであったろうか…。
「先ほどの話で出てきたので…。」
取り敢えず、黙って不機嫌を全面に押し出す船長さんに少しだけ戸惑いながら、ボソリと言うと、
「お前はここがグランドラインってことも知らねぇってことか。」
心底驚いたような言葉が返される。
「はい…。」
確か私は最初にそう言わなかったか考えようとしたが、あの支離滅裂な説明でそこが通じていたと断言できるほど、私の説明はお世辞にも良かったわけではなくて。
「この世界について知ってることは?」
同じような質問に
「悪魔の実と言う不思議な実があることと、海賊がいること…です。」
今度こそ丁寧に答えた。