第34章 ジョウホウヤ
持ってこられた紙は、予期していない事態だった。
手配書。
俺も、ベポも一応賞金首だ。
自分の手配書くらい見たことがある。
DEAD OR ALIVEと書かれたそれは、他に賞金首の写真と、賞金が書かれている。
海賊なら、これで自分のものが出来たら上出来ものだ。
しかし、あいつが、何故?
しかも気にかかることはそれだけじゃない…。
「キャプテン、ALIVE ONLYって…」
ベポの心配そうな声が後ろから響く。
やはり気にするところは同じかと少し笑う。
そう、普通の手配書であれば、DEAD OR ALIVEと書かれたそこには、あいつのは、ALIVE ONLYと書かれていた。
普通、賞金はDEAD OR ALIVEの場合において世界政府は公開処刑を望んでいるため、引き渡す際に賞金首が既に死亡していた場合、貰える額は3割下がる。
つまり、もし万が一死亡した状態で連れてきたら価値のないとされるわけだ。
ーーー巫女は神が見捨てるまでその命が尽きないのです。
思い返される、言葉。
一体、世界政府はどこまで知っている?
まず死ぬことはない巫女。
しかし万が一死んだらなんの意味もない賞金首。
神の加護を受けたままのあいつを、生け捕りにしようと言うのか。
それにしてはこれはいささか派手すぎだろう…。
いきなり出てきた賞金首にしては0が多い、その手配書を握りしめて、俺は目的の奴の姿を探した。