第25章 ユメノナカヘ
しばらく航海状態と、今後の話を終えたところでペンギンは潜水の指示へと部屋から出て行った。
開いたドアから何時もは聞こえる喧騒が今は影を潜め、懐かしいほど。
この現況へと目を移せば、やはり頑なにその瞳を見せる様子はなかった。
「ロー殿。」
しばらくそうして眺めていると、いつの間に潜り込んだのか布団から黒猫が顔をのぞかせる。
ペンギンの前で少しだけ姿を表していたのは見たが、まさかそのあと布団に潜り込んでいたとは思わずそいつの首根っこをつかむ。
「なんだ。」
「うまくいくかは定かではないが、ほんの少しトウカの意識に其れがし以外が触れる方法が見つかった!!」
さも嬉しそうにその肉球を俺の顔に押し付けながら興奮したようにそういう。
いつもならそのままベットに放るところだが、聞こえた内容は俺の求めていたもので。
「待ちくたびれた。」
「善は急げだ!!やろうぞ!!」
「…あぁ」
そしていつもなら俺の毒吐きに一々落ち込むこいつがそんな事聞こえなかったかのように尻尾を激しく振り回す。