• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories

第33章 駆け引きなんていらない*今吉*


あれから1ヶ月。

今吉先輩とは部活のこと以外は言葉を交わしていない。

というか、私が無意識に避けているみたいで、彼と距離をとっていた。

月に一度の告白が起こらなかったので、部員の皆も何となく気が付いているみたいだった。

「なー、苗字。お前この間コクられてたろ?」

青峰が急に私に向かって尋ねてきた。

「聞いてたの!?」

「だって俺屋上の入り口の上にいたし。」

お前意外とモテるんだな、とニヤニヤしながらからかってきた。

「あいつと付き合えば?今吉さんにフラれたんだろ?」

その言葉がぐさりと胸に突き刺さった。

フラれたのにまだ諦めきれない自分がいる。

ただずっとこのままではいられないのもわかっていた。

「…そうだね。そうしようかな。」

「それはワシが困るわ。」




/ 445ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp