• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories

第28章 文化祭②/黄瀬*氷室*赤司


<氷室>

文化祭が近付き、校内が浮き足立ってきた頃。

「各部活で出し物をすることになった。」

監督からこう切り出された。

「毎年何をやっていたんですか?」

俺はまだこの学校に来たばかりで、例年の文化祭の様子がわからなかった。

「ここのところずっとフリースローじゃい。」

「何かありきたりでつまんねーんだよな。」

福井先輩がうんざりした様子でぼやいた。

「じゃあどうするんじゃ!」

キャプテンがしびれを切らして吠えた。

「うるさいアル、アゴリラ。」

「劉!先輩に向かって何てこと言うんじゃい!」

全員がうーんと唸りだし、硬直状態になった。

後輩にからかわれてショックを受けているキャプテンとお菓子に夢中なアツシを除いては。

「執事喫茶はどうですか?」

鶴の一声を発したのは名前だった。

「シツジ…あぁ、butlerのことかな?」

「そう!今年は氷室くんがいるし…これだけの逸材が揃ってるんですよ!やらなくちゃ勿体ないです!」

彼女は瞳を輝かせて熱弁した。
/ 445ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp