第1章 -3D girl-
身体洗い終わって浴槽に入ってきたけど
まだ顔伏せたまま、黙りこんでるサヤカ
「ねぇ、どしたの?なんか怒ってる?」
サ「え?お、怒ってないよ?
裕太こそ、その、怒ってない?」
やっと顔を上げたサヤカが
不安そうな表情で俺のこと見つめてくる
「怒ってないこともないけど、
まぁー、いいや。他に話したいことあるし。」
サ「え?な、なに?私が約束守らなかったから
もう呆れちゃった?もう二度と飲まない。
だから、幼なじみやめるとか、言わないで。」
お酒とお風呂のせいかピンクに染まった頬に
今にも泣き出しそうなくらい涙溜めた大きな瞳で
懸命に訴えてくる、サヤカ