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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第12章 愛するための勇気



そんなわけで、渋々
契約書を引っ張りだす
元神様は顔面痣だらけ。

薺は鬼灯のバイオレンスを
目の当たりにしてドン引き

……するどころか
頬染めてうっとりだよ!

惚れ直したってか!

いや確かにさっきのは
かっこよかったけどね!

はっ!今のウソ!なし!
何言ってんだ僕の馬鹿!


「旦那、……東洋の旦那」


ひとり呻いていると
すっかり汐らしくなった
そいつに声をかけられた。

垂れた鼻血を啜りつつ、
何とも気まずそうに
こんなことを告げられる。

「……魂を分けるんなら、
それなりの対価が必要ですェ」

それが何を意味するのか

──僕は知ってる。

「ああ。……ちゃんと
相応のモノを差し出すよ」
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