• テキストサイズ

【進撃の巨人】Happy Birthday【生誕祭】

第1章 Happy Birthday Dear Levi




12月25日。
今日は特別な日。


「・・・お節介な野郎だ・・・」

本当はもっと皮肉を言ってやるつもりだった。
しかし、黙々と樅の木の飾り付けを手伝うミケとモブリットを見ていたら、何も言えなくなってしまった。

自分自身は今日という日に何の価値も置いていないというのに。
ハンジやミケ、モブリットは特別だと思っているのか。


「・・・勝手にしろ」


悪態をついて講堂を出て行くリヴァイを、三人は笑いながら優しい眼差しで見つめていた。




それだけではない。
その日、リヴァイは大勢からプレゼントを受け取った。


ナナバからは新しいクラバット、
ペトラからは手作りのクッキー、
エルドとグンタは、リヴァイの執務室を掃除してくれた。
オルオがくれたマッサージ券はその場で破り捨てたが・・・

他にもすれ違う兵士という兵士から“おめでとうございます”と言われる。


正直、居心地が悪かった。
だんだんと不機嫌になっていくと、人を避けるようにして兵舎の屋上へと向かう。


すでに太陽は沈み、月が出ている。
やんでいたはずの雪が、再び空から舞い落ちていた。



/ 32ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp