第1章 赤い月…
「…ん、よし、寝るか♪」
咲希の手を引いて寝室に入る
「太ちゃんの匂いがする♪」
ベッドに入ってニコニコしながら
俺を見てくる
やばい…今の反則だろ…//
「太ちゃん…」
ギュッと俺にしがみついてくる
「ん?」
腕枕して、そっと抱き締める
しがみついたまま何も言わない咲希の
頭を優しく撫でる
「大丈夫?…寂しい?」
「…ううん、寂しくないって言ったら
嘘になるけど大丈夫。
太ちゃんが居てくれてよかった。
それに明日から寂しくなったら
思う存分、麻衣に甘えるからw
早く、こっちに引っ越さなきゃ♪」
「なんで、麻衣ちゃん?」