第1章 赤い月…
そこまで話すと麻衣ちゃんは
いつの間にかシャンパンから
ワインに飲みかえていて
一気に飲み干した
北「…あ…のさ…
その元彼と愛人?になってからは
どれくらいになるの?」
麻「22から5年付き合って
それからだから、もう2年かな…」
北「…そっか…」
それだけ言うと北山は
俺の顔をチラッと見る
麻「太ちゃん…この話聞いて
咲希のこと、どう思う…?」
真剣な表情で俺のことを
見つめる麻衣ちゃん
北山も相変わらず
不安そうな表情で俺を見ている
藤「…うん…正直ビックリした。
でも、この話聞いて、ますます
咲希ちゃんのこと知りたいって思ったし
出来ることなら俺が助けたい。
てか、絶対俺が助ける。
で、咲希ちゃんを俺だけのものにする。
咲希ちゃんを、誰にも渡したくない。」