第1章 赤い月…
藤「咲希ちゃん?大丈夫?」
・・・・。
ん?聞こえなかったか?
シャワーの音はしてねーけど。
藤「咲希ちゃん聞こえるー?」
・・・・。
まさか…
一瞬迷ったが入口の扉を開けると
ガラス張りの扉の向こうで
浴槽に浸かったまま寝ている
手には、しっかり
シャンパングラスを持って…
動いたら見えてしまいそうで
それは駄目な気がして
入口の扉のから
また咲希に声をかける
藤「おーい。咲希ちゃん。
起きてー。」
少し大きめの声で声かけた
するとビクッとして
うっすら目を開ける咲希
藤ヶ谷と目があった瞬間
目を見開いて立ち上がろうとした