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青城マネちゃんはプリンセッターの双子の妹でした。

第12章 青城VS音駒


あれからすぐにユニフォームがそれぞれ手渡され、あと少しで試合が始まる。
そして驚いたことに、当たり前なのかもしれないがユニフォームを貰った国見が結構嬉しそうだった。金田一は目に見えて喜んでいた。
両校がアップを始め、ボールを打ち付ける音、レシーブを返す鈍い音などがあちこちでなり始め騒がしくなった体育館を見て思う。
まさか、またこうやってバレーを…私がやるわけではないがバレーと関わることになるとは…まぁ半ば無理矢理だが。
体育館のコートを見て、嫌でも思い出すあの記憶。
あの時、あの、一瞬静まり、試合終了の合図である笛の音の余韻がまだ聞こえる時。…
『…貴女がいないと、このチームは』
「孤爪!!」
いきなり大声で溝口さんに声を掛けられて肩を震わす。いや、もしかしたら前から掛けられていたのかもしれないが。
「は、はい…」
「ったく、どうしたんだ?ボーッとして」
「あ、えっと、何でもない…です。」
「これから試合が始まるんだからな、ちゃんと見とけよ?」
苦笑いで返され、言われたとおり、ユニフォームを着たチームメイト達を見た。やはりあのいつも大騒ぎしている雰囲気とは真逆だった。皆、どこか逞しい。
すると、及川さんが振り返り、一言言う。
「信じてるよ、お前ら。」
……
辺りが、というよりここ青城側のコートにいる所が静まり返る。いや、皆がポカンとしているようだった。
「…え、及川?どした??」
「こっ、これからは俺が主将でしょ?だから
こっから試合だよって空気を変えようっていろいろ考えたんだから!かっこつかないなーもう!」
阿吽のコンビでもある岩泉さんですらあの状態だ。それに対して少し顔を赤くしながら及川さんが言う。すると、周りから「おー…」「あの及川が…」などと声が聞こえてくる。
「…んじゃあつまり、その言葉には裏がないんだな?それなら、俺らだって及川を信じるないとな」
合点がいったのか軽く笑ってそう言う。と、くるりと他のチームメイトを見てはっきり言った。
「いいか!この及川の言葉は裏なんてない!!」「俺はいつも裏なんてないよ!」
「だから、俺らだって信じるぞ。勿論、強制じゃあないけどな。だけど俺はこの中に、相手に信じると言われても信じないやつはいないと思う。だから言った。まぁともかく…」
さすがの岩泉さんも少し恥ずかしいのか首の後ろをかいている。
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