第4章 雷*スモーカー
「おれもだ、愛してる、」
「‼︎」
ぐっと頭を寄せられ距離はゼロになる。
ねっとりと絡みつくようなキスを夢中になってする。
仰向けになっているスモーカーに抱きしめられたと思ったらコロンと転がり、天井が見えた。
スモーカーが上から好きなように角度を変えて何度もキスを降らせる。
「んむっ、はっ、あっ、っ」
前触れのようなそのキスに、なにも考えられなくなっていた。
口から舌が抜き取られ、銀の糸を引く。
「…エロい顔しやがって」
「スモーカーが…わるい…」
「あんまり煽るな、」
そういって優しく大きな手での頬を撫でる。
は気持ちよさそうに、その手に顔をすり寄せた。
「…ん」
「ったく…他の男引っ掛けんじゃねぇぞ」
「…スモーカーしか、かっこよくないもん」
「そうか」
「うん」
チュッと額にキスを落とされ、また頬を紅く染める。
「ほら、寝るぞ」
「うん。おやすみなさい、スモーカー」
「あァ」
優しい葉巻の香りに包まれて眠りについたのだった。