第10章 関ジャニ∞:丸山隆平
昔から他人より目立ちたくて。
俺は芸能人に憧れ、
いつかは芸能界に入りたいと
母に相談して、
ジャニーズ事務所に履歴書送った。
最初はダンスも下手っぴで。
歌も苦手やったけど、
ずっと練習して
初めより上手くなった。
そしてようやく俺は、
東京に出て
CDデビューが決まった。
向こうで一人暮らしも決まった。
「いやだ!」
が初めて駄々をこねた。
顔をぐしゃぐしゃにして
わんわん泣いた。
何度も説得した
『しゃーないやろ!!
隆平くんの夢やったんや
あんたは応援せなあかん立場やろ!』
おばさんが眉を下げ、
悲しげな顔を浮かべる。
俯き、顔を上げないに
俺は触れようとした、
「…うそつき」
「え?」
バッと顔を上げ、
は抱きついてきた。
震えてた、
小さな体が震えてた…
「うそつき!!
ずっと一緒やって言うたやん!
なんで!?なんで…、
そんな手の届かん場所に行ってまうねん…」
強く唇噛み締め、
優しくの頭を撫でた。