第10章 関ジャニ∞:丸山隆平
昼が過ぎても、
夕方が過ぎても、
は帰っては来なくて。
真っ暗になっていくリビングで
うずくまって、
ただむなしく鳴り響く
テレビの音だけを聴いていた。
なんでだろうなんて、
そんな明確な理由を
探すとするならば簡単だ。
家をあけたり、
一人ぼっちにさせたり、
ごくまれにフライデーされたり
ああ、
考えれば考えただけ
原因なんて出てくるもので。
「…なんでやねん」
二日酔いでズキズキする頭
このまま寝てしまえば、
は帰ってきてるだろうか
ああ、夢だったんだって。
拭いきれない不安さえも、
二日酔いの気分の悪さのせいにして
ソファに倒れ込むように
寝転んで目を閉じた。