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テニスの王子様 短編集

第3章 きっかけ 真田弦一郎


「うーん…日本軍勝利して…結んだ条約何だっけ…。」
歴史もう少し勉強しなきゃ…。

「お前は…千崎か?テスト勉強を怠らんとはいい心構えだ。」

「真田君…?貴方も勉強を?」

「うむ、テスト期間の為部活も休みだからな。」

「休まるとき無いね、真田君。」

「学生の本分は勉学。それを怠るなどたるんどる…時に千崎。お前は今何を勉強しているのだ?」

「あ、うん。歴史をちょっとやってるんだけど、条約が分かんなくて…。」

解いているワークを見せると、

「ふむ、日露戦争で結んだ条約はポーツマス条約だ。日本とロシア帝国との間で結ばれたものだな。日露講和条約とも言う。」

「…真田君すごい!歴史得意なの?」

「あぁ、そうだな。得意な方だ。」

「あ、あの!もし良かったら歴史、教えてくれないかな…?あ、迷惑だったら全然いいよ!」

すると、真田君はフッと微笑んで

「俺で良ければ、お前に教えてやろう。」



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