第1章 -only one-
「いえ。全然大丈夫です。
気になさらないで下さい。
そうだ、説明まだでしたよね。
一から説明しますね。」
ー・ー
葵の説明によると、
葵も俺が服を購入したショップで
知り合いの誕生日プレゼントに
服を購入して家に戻るために
反対側の道路で
タクシーを捕まえようとして
信号待ちをしていた。
葵の前に俺が立っていて
フラフラしてるなって思った瞬間
俺が後ろに倒れそうになったから支えた。
重くて自分も倒れそうになった
って笑ってたけどw
それで、周りに人がいなくて
「大丈夫ですか?すぐ救急車呼びますね。」
と声をかけたら意識が朦朧としながらも
俺は「病院はだめ。」と言った。
どこの誰かも分からないし
ましてや家も分からない。
勝手に携帯を触るわけにもいかないから
とりあえずタクシー捕まえて乗せて
タクシーの運転手に頼んで
一緒に部屋まで運んでもらった。
ー・ー