第1章 XOXO…
この夏、いや人生最大の出来事が始まる…
ーー♪ーー
「もしもし?梨花?やばい。
緊張してきたー。どーしよー。」
「どーしよーって、もう時間じゃない?
緊張するのは分かるけど私からしたら
羨ましい限りだよ。のん頑張って!!!!
二度とないチャンスだから楽しんで!!」
「でもー。太ちゃんに、のんみたいなので
ガッカリされたらどーしよー。」
「は?何言ってんのー。のんは可愛いって
いつも言ってるでしょ?色白だし
背はまぁ162で特別高い訳じゃないけど
細いし手足長いし八頭身でモデル並みだし。
顔だって小さくて目はアーモンドみたいに
大きいし睫毛も長いし鼻も高いし口も
小さくて可愛いし。端から見ると完璧だよ。
ちなみに私は、のんの笑ったときの
八重歯が好きだよ?(笑)
だから自信持ちなよ。わかった?」
「うーん。なんか、そこまで褒められると
逆に気持ち悪い…(笑)」
「なにそれー。せっかく褒めてあげたのに。
まぁ明日絶対話聞かせてね。じゃーね。」
「もしもし?梨花?
もー。切れちゃった…。」