第8章 カナちゃんの誕生日
翌日、友達2人と一緒にお昼休みにカナちゃんへプレゼントを送った。
私が用意したプレゼントは、ネックレスだった。
昨日アクセサリーショップ内で見つけた可愛らしいリボンをあしらったペンダントだ。
ピンクの宝石みたいな飾りもついてて、一目ぼれしてしまった。
他の2人のプレゼントははクマとウサギのふわふわぬいぐるみだった。
もちろん、カナちゃんは凄く喜んでくれた。
そして、放課後。
島君からの伝言で、放課後屋上に集合だという事で、カナちゃんと連れだって屋上へ続く階段を上った。
そしてドアを開けると、腕を組んだゆらちゃんが待っていた。
ゆらちゃんの後ろでは巻さんと鳥居さんがゆっくりした動きで体操なようなものをやっている。
「何してるの?」
目を丸くしたカナちゃんが、口元に手を当てながら尋ねる。
するとゆらちゃんは、私とカナちゃんの前にツカツカとやって来ると手首をガシッと掴んだ。
「2人とも、妖怪に襲われんようレッスンや!」
「「は?」」
なんで?
カナちゃんはキョトンと目を瞠り、私は口をポカンと開けた。