第1章 出会い
「師匠ー!!!!」
そう元気にいう圭奈
「…なんだ」
とても迷惑そうな清心
「紀一さんですよっ!!」
『師匠、戻りました』
「ああ」
すっごく言いづらいのです
『…剣、戻ったんですけどね~』
「見せろ」
怖いですね
帰って来てすぐ「見せろ」ですか
カチャ
シュー
『折られちゃいましたね』
はぁーと、ため息をついた師匠は
「お前は馬鹿なのか?」
はい。馬鹿ですよ
これのどこが馬鹿じゃないというのですか
「((ギロ」
『ひぃっ!!!も、申し訳ない…』
「はぁ…確か、神棚のところに置いてあったな…それを使え」
『かたじけないっ!!』
ペコッとお辞儀をして行こうとしたところで
「それと、紀一」
ピタッ
『なんでしょう』
「瀬田宗次郎が、お前を探しているらしい」
瀬田宗次郎?
誰でしょうか…
皆様知ってますか???←
「まあ、気を付けておけ」
あ、殺す感じですか
「【最強の人斬り】だから、仕方ない」
『そう…ですね』
【最強の人斬り】かぁ…
恨まれるのはもうこりごり。
僕が剣を振るうのは、守る時だけ
もう、人を…斬らない