• テキストサイズ

ふたりのカタチ

第6章 接近のカタチ


・・・・・・・・言ってる日本語は理解できるけど、言ってる内容が理解できない。


ってこういうことをいうのか。



部屋で飲むって。
どういう状況のこと言ってるんだろ。

それ、初対面の女性には使う言葉じゃないよね。

翔くんって、こんなキャラだっけ?
もちろんTVとかでしか、彼の性格なんて知らないけれども。


こんな隙のない誘い、するんだ。




明らかに怪訝な顔をしたハズだけど、それに関しては何も言わず、カードキーを私の前にスッと差し出した。


翔 「先に部屋に行ってるので、それ、飲み終わったら。」


目元で軽く笑って、「じゃ、後ほど。」と言うと、私に背中を向け歩いて行く。

カウンターの端で立ち止まって、バーテンダーに何か喋ってる。
バーテンダーに軽く右手を上げて。

それから右手をポケットに突っ込んで、ドアの外へと姿は消えた。


その後姿を目で追っていた。




TVで見るのと違って、普通に30代の社会人男性みたいだ。









/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp