• テキストサイズ

カゲプロ 短編(?)集

第4章 キサラギちゃんバースデー!


「ユア。」
「!…カノ。どうしたの?」

後ろから呼びかけてきたのは、カノ。
真剣な顔をして、こっちを見ている。

「どこ行くつもり?」
「え…どこって、自分の部屋だけど。
モモちゃんにあげるプレゼント取りに行かなきゃ。」

もともと用意しておいたセリフを言う。
ボクは、ウソがうまい。
たぶん目を使っていないカノよりも。

「そっか。実は僕もなんだよねー。
部屋に置き忘れちゃって。」
「じゃあ、一緒に行く?」
「いいね。行こうか。」

さっきまでの真剣な表情はどこに行ったのか、
いつも通りの笑顔でカノが言った。
階段を上る。
カノとボクの部屋は隣同士だ。

「はぁ、はぁ、はぁ…!」

なんとか自分の部屋に入り、崩れ落ちる。
最近、体の調子が悪い。
突然熱が出たり、手足に震えが出たり。
何かの、前触れなのかな。

「ユアー。」

カノが部屋の外から声をかけてくる。

「……!」

今はまずい。
息が上がって、返事ができない。
ここ、で…意識を失えば……!

「ユア?」
「だい、じょうぶ…だから…!さ、きに…行って……」
「…いや、大丈夫そうじゃないけど…」

カノが心配そうな声で言う。
たぶん、部屋に入ってこようとするだろう。
その前に、なんとか…

その瞬間に、意識が途切れた。
/ 64ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp