第6章 告白
部活が終わって私は、後片付けをしていた。
「よいしょっと。」
ふぅ、今日もいろいろとあったなぁ。
このボールを片づけたら終わりかな。
「まだ、片付けしてたんですか。」
「あっ、日吉くん。もう少ししたら終わるよ。」
「一人でやってたら遅いんで俺も手伝います。」
「ありがとう。」
私と日吉くんはボールを一緒に片付けて
倉庫まで運びに行った。
「ところで田中さん。忍足さんとなにかあったんですか?」
倉庫にボールを片づけながら日吉くんが言った。
「うん…。侑士くんってあんな感じだから本気か冗談かわからないじゃん?本気だったらすごい嬉しいけど…。」
「なんで田中さんは、そんなに悩んでるんですか?」
「だって、私、こんなんだし…。無理だと思うから…。」
「前にも言いましたけど田中さんはかわいいですよ。」
「そんなことないよ///」
「なんならもう、俺にしときませんか?」
「えっ?」
"ドンッ"
急に日吉くんが私に迫ってきた。
「ひ、日吉くん…?」
「俺、相談乗る振りして田中さんと話す機会増やしてたんですよ。いつも一生懸命頑張ってるあんたを見ていて
俺らしくないですけど、あんたのこと好きになってたみたいです。忍足さんなんか、やめて俺にしませんか?」
「ひ、日吉くん///か、顔近いし、どうしたの?」
「どうしたのって説明しましたよ。田中さんが好きだって。」
「急に言われても…///」
「なんで、忍足さんなんですか?俺のが田中さんのこと好きですよ?」
「でも、私…」
「なんですか?俺のことがいやなんですか?」
日吉くんの顔が怖い…
「いやじゃないけど、私侑士くんのことが…」