第5章 どうしよう…
あの日からちょっと、侑士くんを見るだけでドキドキしてしまう。
ほんとうに私、侑士くんのこと好きなんだ。
あんな人気のある人一緒の部活ってだけですごいのに
そんな恋とかしても…。はぁ…。
私がそんなことを思いながら部室の前に立っていたら
急に誰かに肩を叩かれた。
「キャッ!」
「そんな大きな声をださないでください田中さん。」
「なんだぁ。日吉君じゃないの。」
「そんな所に立っていたら邪魔なのでのくか中に入るかして下さい。」
「あ、ごめんね(汗」
「というか、なんでそこに立っていたんですか?」
「あぁ、考え事!考え事!」
「忍足さんのことですか?」
えっ?なんで、日吉君分かってるの?
「そんな、なんで俺が知ってるのか不思議そうな顔してますけど、あんたの忍足さんへの態度見ていたら誰だって気付きますよ。」
「ってことは、他の人達も気付いてるのかなぁ…?」
「さぁ。それは、俺には分かりませんが変に勘のいい跡部さんは気付いてるんじゃないんですか?」
「日吉君、誰にも言わないでね!!」
「そんなこと言って誰が得するんですか?」
「うっ…。」
「なにをそんなに心配しているのか俺にはわかりませんがとりあえず、頑張って下さい。俺は、部活で忙しいんで。」
そう言って、日吉君は部室に入って行った。
頑張ってって言われてもなにをどう頑張ったらいいんだろう…。
今から部活だし、しっかりしないと跡部さんに怒られる。
けど、侑士くんいるからいろいろ考えてしまう…。
あー。もう、どうしたらいいのー。
「まだ、そこでくだらないこと考えてるんですか。早く準備して行かないと跡部さんに怒られますよ。」
「うん。わかった。準備していくね。」
日吉君の言うとおり今は、準備をして部活に行こう!