第1章 恋しちゃったんだ
ボボっとが赤くなるのがわかった。
バレてたなんて…
恥ずかしすぎる、でもここまで来たら
後戻りできない。
「ぎ、銀八…先生」
「あ?」
「わ、わたし先生が…好きです。」
「お前なぁ…」
ガシガシと頭を掻いて、下を向く銀八。
「ごめんなさい、分かってます。
あたしなんかとダメなことぐらい。」
「あたりまえだろ。教師と生徒が
そんなふうになったら、俺もお前も
学校に残ることなんて無理だ。」
そうだ、分かってはいたけど…
いざ言葉にされると
予想以上に胸が締め付けられて
涙が溢れそうになった。
「でもな……教師と生徒じゃなくて
ただの俺とお前…だったら
俺ァが好きだ。」
「……え?」
銀八の言ったことが信じられなくて
言葉が出てこなかった。
「だーかーら、教師だとか生徒だとか
関係なく、俺ァが好きなんだよ」
「せ、先生っ…」
「はいはい、わかったわかった。
何も言わなくていーから、
黙ってこっち見ろ」
そう言われ、赤い顔で銀八のほうを向けば
ちゅっ…
「っ!//////」
「バレないように気をつけなきゃな」
耳もとでそうつぶやき
何事もなかったように行ってしまった。
これ、良かったんだよね?
両想いだったんだ…
今頃になって嬉しさがこみ上げてきて
「やったーーーー!」
と、思わず叫んだら
銀八の慌てた足音が聞こえて
「バカヤロー!
さっきいったばっかりだろーが!!」
って戻ってきてまた叫びそうになって
隠すのとか無理そうです。
おわり