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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第39章 キセキの崩壊




2軍から新たに上がってきた相手と青峰は1対1でやる気無さそうにしながら抜いて、紫原へパスを出した

しかし紫原へのヘルプは早かった。にもかかわらず彼はスピンで彼を避けてシュートを決めた



黄瀬
「ちょっ…紫原っち、今のスピン相当早くないッスか?そんなことできたんスか!?」


紫原
「んー…そう?テキトーにやっただけだけど…けどなんかー…力が湧いてしょーがないんだよね~

本気出したらつい味方でもヒネリつぶしちゃうかもしんない」


黄瀬
「…へぇ」



彼からの言葉を聞いた黄瀬はゾクッ…と悪寒を感じながらも平然を装った。その光景を見ている赤司は何か考えているようだった

それに対し先程自分が抜いた7番に青峰は「いくらなんでもあっさり抜かれすぎろーが!もっと気ィ入れて守れよ!!」と言うと彼は「やってるよ…全力で!!それより青峰くんのが速すぎんだって!!」と返した

その返答が気に入らなかったのか青峰は眉間に皺を寄せながら「ああ!?だからって…」と何か言いたそうにしていたが舌打ちをして練習に戻った

黒子はそんな青峰に話しかけようとしたが全中で言われた「俺の欲しいもんは…絶対見つかんねぇ」との言葉を思い出し、力なく彼を止めようとしていた手の行き場をなくしながら目線を下げた



真田
「連絡事項は特になし。以上だ」


「おつかれさまでした!!」



練習終了後、真田は彼らの様子を見て「早くも…か」と思いながら白金からの「私達がフォローしていかねば…」と言っていた言葉を思い出していた



真田
「(確信を持つにはあまりにも小さい。だが…おそらく白金監督が懸念していたことの兆候が出ている。注意しなければ最悪チームがバラバラになることもありえる…

今の私にまとめられるか、だが…やるしかない。1つ確かなことは私自身ゆらいではダメだ。チームに悪影響が出るならばたとえ圧倒的な力を持っていても1度スタメンを外すか…最悪広角も覚悟する必要がある

それももう1つの誠意だ。腫れものにさわるような特別扱いはきっと彼らのためにならない)」



そう彼が考えているとマネージャーから理事長が監督の事を呼んでいるとの伝言を受け、真田は理事長室へと向かった






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