第34章 海常VS誠凛
その後海常の攻撃はは外れ必死になっている選手達を見ながら黄瀬は歯を食いしばっており、武内は彼に「耐えろ…耐えるんだ…!」と言っていた
黄瀬
「(…頼む!がんばれ…がんばれみんな…!早川センパイ森山センパイ小堀センパイ中村センパイ…笠松センパイ!)」
それぞれとを思い出しながら黄瀬は桐皇戦後に笠松と体育館でした会話を思い出していた
黄瀬
「I.Hの桐皇戦…負けたのは俺のせいっス…」
笠松
「…あ?」
黄瀬
「…すんません…でした」
笠松
「…バァカ、何言ってんだ」
黄瀬
「え?」
笠松
「お前は海常のエースだろ?あいつらが試合後1度でもそんなこと言ったか?チームを勝たせるのはエースの仕事だ
けど負けた時の責任まで負うな、それは主将の仕事だ。お前は前だけ見てりゃいい」
思い出しながら黄瀬は「俺は…」と試合を見て、火神のアリウープを見て目を見開いた。彼が考えている間に点差は15点差になってしまった
黄瀬はその得点板を見てから下を向き、何かを決心したように立ち上がった
武内
「黄瀬待て!!まだ早い!」
黄瀬
「いやっス俺は出る…!」
武内
「まだ4分ある!今のお前の足で2分以上ムチャをしたら後々まで影響が出る可能性が…」
黄瀬
「監督、エースはチームを勝たせるのが仕事っスよね、今行かなきゃエースじゃない。もし行かなかったら絶対後悔する
だって、オレ海常(このチーム)…好きなんスもん」
上着の脱ぎユニフォーム姿になった彼は優しい表情をしており、その顔を見た武内は溜め息を吐き許可を出した。危ないと感じたらすぐに交代させることを言った
黄瀬もそれに了承して交代を頼みに行くと向かい側から黒子も交代を頼んでいた
これにもやはり理由があり、止められた黒子は「追い詰められた「キセキの世代」ほど怖いものはありません」と言って出て行きた
相田
「(彼が1番「キセキの世代」の怖さをわかっている。だから頼んだわよ黒子くん…)」
武内
「(ワシも腹はくくったぞ、最後までやれ。海常のエースはお前だ)」
「(残り4分…行ってこい!)」
その頃観客席では青峰と桃井もやってきており、様子を見ていた青峰は「どうやら役者がちょうど揃ったとこらしいぜ。最高潮だ」と言った。会場にはキセキの世代が全員揃っていた