第20章 霧崎第一高校

黒子
「名字、さん！」



その事に気づいた黒子は自身の方へと名前を引き寄せて、花宮から避けさせた

避けた事により誠凛は安堵の溜め息を吐いたものの、もちろん彼女がコートに入ってきたことに誠凛は1つテクニカルファウルをとってしまったが、どこか気にしていないようだった



相田
「名字ちゃん…何してんのよ…」


名前
『…ごめんなさい』


相田
「…まあいいわ。試合終わった後で話聞くからね！」


名前
『すみません…でした』



試合は中断はされてしまったものの花宮はティアドロップことフローターショットを決め、原作、アニメ通りに進んでいた

その最後の隠し札に誠凛は目を見開いて驚き、また霧崎第一に逆転されてしまっていた



今吉
「ここにきてもう１枚カードを隠しとったか」


花宮
「ラフプレーやスティールしかできないと思ったか？んなわけねぇだろバァカ。小細工なしでも俺は点なんていつでも獲れんだよ
正直お前らを潰さなかったのは不満だがまぁいいや、勝てばどっちにしろお前らの夢はゲームオーバー、ムシズの走る友情ゴッコもおしまいだ」


黒子
「…ふざけるな」



彼は花宮の言うことが頭に来たのか、ゴール下でリスタートするためにイグナイトパスの構えをとった




黒子
「僕は「キセキの世代」のバスケットが間違ってると思って戦うことを選びました」


青峰
「…」


黒子
「けど彼らは決してでオマエのような卑怯なことはしない…！！」


黄瀬
「…」


黒子
「そんなやり方で僕らの、先輩達の、誠凛のジャマをするな！？」



言い切った黒子はボールを殴るように掌で押し出した。花宮はその事に目を見開いていたが、火神はそのパスをしっかりと受け取った

ベンチで見ていた木吉はぶちこんでじまえ火神ー！と叫び、声援を送った
その声援に答えるべく火神はダンクを決めた。よって誠凛は再度逆転した



「これで勝負は…」


日向
「まだだ！！最後まで手ェゆるめんな！」


「「…おう！」」



霧崎第一のパスをカットして言った日向からはすごい気迫が感じられ、選手も最後まで全力で戦っていた